top of page

ABOUT US

《 私学が果たすアジア平和への役割 》

 

ベトナムの女の子フーンが私に言った「I want to go to school.」

初めはタイの東北部で「25円の給食費が払えずに学校に行けない子供がいる。」という情報から,タイ東北部の‘ウドンタニーからノーンカイ’そして‘ラオス’へと旅行したがその事実を得ることはできなかった。次にベトナムに移動、そのとき出合ったのが7歳のストリートチルドレンの女の子フーンである。このことからベトナムに学校を作れないか ? と思うようになった。文具・サッカーボール・リコーダー・ピアニカ等を卒業生から集め、ベトナムの学校に何度も足を運んだ。既にベトナム旅行は20回以上になっていた。通訳もいない、なにから始めてよいか皆目見当がつかない。そんな中、ベトナム人のソイさんがストリートチルドレンを集めた学校を8校持っている事を知った。

「学校は270万円で作れるが共産党員でなければ無理だ」という話を聞き、諦めてカンボジアに移動することにした。月日が流れ20年が過ぎてい た。気力も信念も尽果てていた。そんな中で、北海道から生徒3人を連れてきた高校の先生との出会いがあった。彼はNGOを介して学校を建てたので、総合学 習として生徒を連れて、学校のその後を見に来たそうである。そして、維持管理の難しさを語ってくれた。このことを聞いて、私はこの国にお店を開き、その収 入で維持管理の援助をしようと考えて‘クメール・シルク’という名の土産店を開店させたが、世界不況の中、観光客が急激に少なくなり、今年の7月に閉店を 強いられることになった。今年の8月、この国を600キロにわたり旅行してきたが、首都プノンペンから車で約3時間のところにある、村民の90パーセント が農業で暮らしているタケオという村に3度目の訪問をした。学校はあるが図書館が欲しいと学校関係者が訴えてきた。私は今年の12月か来年の8月に完成す るように段取りを考えている。また、この村に足が悪く歩けないが、いつも笑顔で迎えてくれる少女がいる。この少女に車椅子を送ることも考えている。      

帰国する日に、日本のNGO勤務でカンボジア担当である塚本さんという女性と話し合い、図書館に備える本を1冊3$で販売してもらうことを約束してきた。

教 育現場で平和学習が取り上げられ、国際理解や奉仕という言葉を耳にする昨今、政府はODAを通して援助をし、日本のNGOは一般市民の寄付により色々援助 をしている。今回の旅行を通して、カンボジア人は、「この橋は日本の援助で作られた。この道は日本の援助だ。」と私に親しみを持って話してくれた。私とし ては、

・自己満足ではあるが、私の生きた証として

・将来のアジアの平和のために  

私 が援助している学校から優秀な生徒を日本に留学させ、未来のカンボジアを背負って立つ子供を作り上げることにより、将来のアジア地区の平和に繋がると考え ている。日本政府は、NGOは、日本企業は、そして日本の私学は、貧困に喘ぐアジアの国々にそれぞれの立場でなにが実行可能かを考えたとき、独自の制度で アジアの留学生を受け入れることが、私学の果たす大きな役割になっていくのではないかと考える。     2009/09/15

bottom of page